【池辺(いけべ)さんのプロフィール】

新潟県出身。営業の仕事や広告制作会社を経て、現在は夫と会社を経営。
WEBや紙媒体を制作するディレクターの業務や副業として「Vanlife Japan」で記事の執筆をしている。ブログやYoutubeの運営もしており、家族でバンライフと二拠点生活の様子を発信し続けている。

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現在の私

映像とWEB制作の会社を夫と起業

ーーまずは現在の仕事内容と働き方を教えてください。

現在は映像とWEB制作の会社を経営しています。

夫と起業して15年経ちましたが、今は東京のオフィスを解約して、コワーキングスペースで仕事をしたり、時にはハイエースで車内リモートワークもします。冬は湯沢のコワーキングスペースを仕事の拠点にするなど、フレキシブルに場所を選ばずに働いています。

また、「とうちゃんはテンネンパーマ」というバンライフと二拠点生活の情報を発信するブログも運営しています。ライターとしても活動していて、「Vanlife Japan」という日本で一番大きいバンライフのメディアで、記事の執筆もさせていただいています。

ーー起業されたきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか。

20代の頃から、夫共に冬はスノーボード、夏はサーフィンやボディボードが趣味で、毎週末のように行っていました。

自然を相手にするスポーツだと常にコンディションが異なります。

そこでどんどんハマっていくうちに、冬だったら雪が降ったらすぐに滑りに行きたい、波がよかったらすぐに海に入りたいと思うように。

ただ、東京で会社勤めだと、週末しか自然のフィールドに遊びに行けないですよね。

そこで、場所に縛られずに仕事をするためにはどうすれば良いのか考え、主人と「パソコン一台あればどこでも仕事ができるよね」という話になりました。

その時から私はWEB関係の勉強を始め、主人は映像の勉強を始めて、より時間と場所を自分たちでコントールできるように、自然な流れで起業しました。

ーー当時はリモートワークはされていましたか

まだまだ「リモートワーク」という概念はなく、仕事といえばオフィスに出社して働くもの、打ち合わせはクライアントのところに赴くのが当たり前でしたよね。

通信環境も外でリモートワークできる環境は整ってなかったので、場所を選ばずに仕事ができるスタイルはまだまだ理想で、現実はできていませんでした。

オフィスではなく遠隔地であったり、コワーキングオフィスであったり、車の車内でリモートワークするようになったのは、2-3年前からですね。

昨年のお盆休みは混雑を避けるために数日前倒しで出発し、石川県の能登半島のバックパッカーハウスで仕事をしてから旅に出ました。

環境に合わせて動ける「バンライフ」 

ーーどのくらいの頻度で車内リモートワークをされていますか。

月に1-2回くらいです。現実的にはコワーキングオフィスの方が快適ですから。

今は実験的に車内リモートワークを行っていて、「どういった環境に身を置いたら仕事をしやすいのか」や、「どのような仕事をしたらパフォーマンス上がるのか」などを色々試している最中ですね。 

今まで、夏山・海・河原・東京湾のベイサイド・公園・スキー場の駐車場などで車内リモートワークをしました。

ー車内リモートワークをしていく中で生産性は上がりましたか?

車内リモートワークのメリットは、車ごと移動できるので、自分が行きたい場所で仕事ができることです。

車内の窓から、海や雪山を眺めながら仕事できるオフィスってなかなかないですよね。

ただ、限られた車内空間で一日パソコンワークすると飽きてしまいます。

そこで、午前中はパソコンワークをして、午後から外に椅子やテーブルを出して、ブレストしたり企画会議すると、いつもと違う環境の中で新しいアイデアが生まれることも多くあります。

車内リモートワークだからと言っていつもと同じ仕事をするのではなく、アイディア会議をしたり、息抜きに自然の中を散歩するなど手軽にリフレッシュできるので、環境にあった仕事のやり方をすると生産性は上がると思います。

ーー夏と冬で車内で過ごされる際に、健康管理として気をつけていることはありますか?

寒暖差ですかね。長年真夏も真冬も車中泊しているので、身体の方は慣れていますし、寒さ対策や暑さ対策のグッズはしっかり用意しています。夏だったらUSBの扇風機使ったり、ポータブル冷蔵庫を持って行って冷たい飲み物を冷やしたり。冬だったらポータブル電源を持参し電気毛布を使っています。

ー車内リモートワークをする際に一番おすすめのアイテムを教えてください。 

電源の供給が一番難しいと思います。パソコンは一日立ち上げているとバッテリーが凄く減りますが、その際にポータブル電源があれば安心して充電できるので便利です。その他にも、例えばテザリングでWi-Fiを使いたい時に携帯も充電できるので、ポータブル電源はおすすめですね。

ーー今後は車内リモートワークだけで仕事を行っていこうとお考えですか

バンライフをしている友人には、旅をしながら車内リモートワークしている方もいるのですが、私の場合、子供の学校があります。子供の日程に合わせて、ワーケーションをする場合はありますが、車内リモートワークだけは現実的じゃないかな...と思います。

車内だと冬は寒さ問題、夏は暑さ問題がありますからね。

普段の仕事環境を変えたい時やリフレッシュしたい時に車でリモートワークするなど、上手く組み合わせながら仕事をしていきたいですね。

ワーケーションで地方の方と交流できる

新潟県湯沢町に家族で短期移住

ーー湯沢ではどのような働き方をしていますか

私たちは家族で二拠点生活をしていて、冬の3ヶ月間だけ新潟県の湯沢町に家族で短期移住しています。短期移住している間は、地元のコワーキングスペースに通って仕事をしています。

自宅ではなく違う場所で仕事をすることでメリハリをつけられるのと、そのような施設を利用することで、コワーキングスペースに集まってくる様々な職種やキャリアを持つ方と、接点が出来やすいですよね。

ーー実際にコワーキングスペースでの交流はありますか

毎日通っていると、オフィスとして常に利用している人・二拠点生活をしながら定期的に利用している人・ワーケーションで短期間湯沢に滞在して利用する人などがいます。

共通の趣味を持つ人や仕事を持つ人の場合、コワーキングスペースのオーナーが仲人のように間に入って紹介してくれるので、それをきっかけにコミュニケーションが生まれたり、仕事に繋がるケースもあります。

冬のシーズンだと一緒にスノーボードに行ったりなど、オンオフを問わず交流ができますね。

旅先での仕事を増やしていきたい

スキルを身に着けるのが第一条件

ーー池辺さんの今後のビジョンを教えてください。

本業だけに囚われずに、副業でのライターとしての仕事、二拠点生活をすることでできるネットワークやご縁を生かして、幅広く仕事をしていきたいですね。

東京で積んだスキルを、東京だけの仕事だけではなく、地方の活性化に繋がるような形で生かして行きたいです。

旅先での出会いから仕事に繋がれば、もっと楽しいですよね。

ーー場所を選ばず働くことは今後広がっていくと思いますか。 

時代の流れから、環境が整ってくれば、もっといろいろな場所で仕事をするスタイルの方が増えてくると思います。

でも実際は、そういった働き方が仕事の内容や会社の方針、家族の理解などから、できる人とできない人に分かれると思います。

実際に二拠点生活先で感じたのは、自分の働く環境を変えたいと真剣に思って行動している人はすでに実践しているということです。

何はともあれ、やりたいと思ったらやってみる。行動して体験してみるのが良いと思います。

ーーやりたいと思ったらまずは行動する、これが大切なんですね。

それでは最後に、好きな場所で働く為にフリーランスへの転身を考えている方々に一言アドバイスをお願いいたします。

まずフリーランスになるにあたって、手に職がないと難しいと思います。 

スキルを身に着けるのが第一条件だと思いますが、会社員と違って安定した収入が入るわけではありません。

そこを覚悟した上で、叶えたいライフスタイルや、挑戦したいことがあるのであれば、働く場所や時間も自由にコントロールできる仕事は理想的だと思います。

今は、会社に所属しながらワーケーションできる自由な環境も整ってきていますし、まずは働き方を変えるところから始めてみても良いのではないでしょうか。

池辺さん、貴重なお時間いただきありがとうございました!