近年、働き方が多様化する中、在宅でできる仕事を検討する人が増えつつあります。数多く存在する在宅業務の中でも、知識を身に付けやすく、社会的に需要が大きい「CADオペレーター」があります。

在宅でCADオペレーターの仕事をするには、どういったスキルが必要となるのでしょうか。本記事では、CADオペレーターの仕事内容や求められるスキル、案件を探す方法を解説していきます。

CADとは

在宅副業で耳にすることがあるCADは、「computer-aided design」を略したものとなります。これは、コンピューター支援設計とも訳され、現在では設計を進めるにあたり必要不可欠なものとなっています。

また、以前は図面を作成するために、シャーペン、消しゴム、製図板、T定規、平行定規など多くの製図道具が必要でした。しかし、CADを利用することでPC1台で図面作成が行えるようになりました。

コンピューターによる設計支援をするソフト

ひと昔前は、設計図は紙に手書きで書いていました。そのため、図面をデジタルデータとして管理できないこともあり、以下のような問題点がありました。

・図面の持ち運びが不便

・多人数が同じ図面を見ることができない

・修正時は、消しゴムで消して書き直すため修正時間がかかる

・図面を書く人間によって、線・書き方など違いがある。

これらの問題点を全て解決し、コンピューターによる効率的な、図面作成を実現したソフトウェアがCADです。

また、以前まで実施していた図面の手書きは、経験と努力が必要不可欠でした。というのも、線を一本引くにあたっても太さ・線の種類にさまざまな規格にあったため、一定の太さで、規格に合致した線を引く必要がありました。

しかし、CADを利用することで、短時間で規格通りの線を引くことができるようになりました。設計支援ソフトCADの影響により、図面の作成・修正業務を行うハードルは大きく下がり、「始めやすい」、「在宅での作業が可能」という職業へと変化という経緯があります。

CADが使用される主な業界とは

日常生活を送っている中で、耳にすることが少ないCADですが、実際は、さまざまな業界がCADを使用して商品を設計しています。ここで、代表的な業界を4つ紹介します。

多くの業界で利用されているため、多数の募集があることもCADの魅力の一つです。

・建築業

賃貸を探す時、不動産に行き間取を確認するための図面を目にします。これはCADを利用して作成されています。その他にも、マンション・アパート・一軒家を建てる際の設計図として図面を作成します。

・インテリア業

当然のように自宅にある、椅子、テーブル、ベッドなどのインテリア。これらの設計にも実はCADが使用されています。作成した図面をもとに、製品を作成しています。

・土木業

地中に埋没している電源ケーブル・通信ケーブルを管理する用途で、CADで作成した図面が使用されています。万が一この図面が存在しなかったら、工事の度に通信ケーブル・電源ケーブルの切断事故が起きてしまい、停電・通信障害が多発する世の中になっていたかもしれません。

・製造業

誰しもが一度は利用している自動車、また旅行・出張で活躍する航空機などの乗り物を設計にもCADが使用されています。

CADオペレーターと設計士の違い

CADを使用する職業で代表されるものに「CADオペレーター」と「設計士」があります。一見仕事内容の違いが分かりにくい2つの職種。ここでは、2つの職業の仕事内容にどのような違いがあるか解説します。

設計士

設計士は「建築」、「インテリア」、「土木」などの業種別に存在します。というのも、設計士には、設計対象に対する深い知識が必要不可欠となります。仮に、複数の業界で設計士として働くとなると、膨大な量の知識が必要となってしまいます。

設計士の業務内容を、建築の設計士を一例にとり説明します。設計士はその名の通り、「製品(家)」を設計することが業務内容となります。家の設計を進めるにあたり、CADに対する知識の他にも、「建築基本法」という法律を理解している必要があります。

法律を考慮せずに設計を進めていき、耐震基準の満たせていない設計をしてしまっては法律違反、最悪の場合、自然時に耐久性が足りなく建物が崩壊してしまう可能性があります。したがって、設計士には各分野に精通した知識が必要になります。

CADオペレーター

CADオペレーターの「オペレーター」は、“機械を操作する人。電話交換手・無線通信士やコンピューターの操作者など“という意味があります。

2つの言葉を組み合わせた通り、「CAD」というソフトを「操作する人」が、CADオペレーターです。

CADオペレーターは、設計士が作成した図面の修正が主な業務内容となります。設計士は「このような図面を作成してほしい」という指示をCADオペレーターへ出します。CADオペレーターは出された指示をもとに、図面の作成・修正を実施します。

設計者の場合は業種によっては「現地調査」、「クライアントへのヒアリング」が必要となる場合がありますが、CADオペレーターは指示された図面を作るという性質上、在宅作業のみで業務が完遂できるケースも多いです。

在宅CADオペレーターに必要な3つのスキル

CADオペレーターは、設計者の指示・意図を理解しコミュニケーションをとり、仕事を行う職業です。また、在宅の場合は直接顔を合わせてのコミュニケーションがとれないため、業務を問題なく進めるために必要なスキルは確実に抑えておきたいところ。

そこで、在宅CADオペレーターとして活躍するために、必要な3つのスキルを紹介します。在宅CADオペレーターを目指している方は、これらのスキルを伸ばすことを意識することで、活躍できる可能性が向上します。

設計者の指示を理解し正確な図面を作成するスキル

CADオペレーターは、設計者の指示に従い、図面を作成するのが業務内容です。そのため、設計者の指示を正確に理解する必要があります。

さらに、在宅オペレーターの場合は対面でのコミュニケーションをとることができないため、不明点は質問によって自身が理解し作業できるレベルまで掘り下げていく必要があります。そのため、CADオペレーターは「指示を理解し正確な図面を作成する」スキルが求められます。

CADソフトの基本操作方法や理解

CADソフトの基本操作方法を理解することは、在宅CADオペレーターとして働く上で必須のスキルです。実際に出社して作業を行うCADオペレーターと違い、在宅の場合は職場からの教育によってCADのスキルを向上させることが困難です。

そのため、企業が在宅のCADオペレーターを採用する際に、CADの操作ができることを必須条件にしているケースがほとんどです。

CADの操作スキルをまだ身に付けることが出来ていない方は、講習・勉強、会社勤務のCADオペレーターとして働いてみるといった方法でスキルを高めるのがいいでしょう。

納期までの徹底したスケジュール管理能力

在宅CADオペレーターには、スケジュール管理能力が必要です。というのも、CADで図面を作成するのは「設計」という工程です。

「設計」とは建築物や工業製品等といったシステムを具現化するため、必要とする機能を検討するなどの準備であり、その成果物としては仕様書や設計図書、模型などを制作します。

上述のとおり設計が終了すると、実際にシステムを作る工程に移ります。万が一、設計フェーズが期間内に完了できない場合、システムを作る工程の開始が遅れ最悪の場合、システムの完成・リリースが遅れるリスクがあります。

これを防ぐ意味でも、期間内に図面を作成させるためのスケジュール管理が重要になります。

CADオペレーターの主な仕事内容

CADオペレーターはCADソフトを操作して、設計図を作成することが業務内容です。では、具体的にはどのようなことをするか、図面作成以外の業務を行うことがあるのかを、説明します。

CADオペレーターとして働く前に、業務内容をイメージしておくことにより、実際に働いた際のギャップをなくしておきましょう。

ギャップを減らすことにより、スムーズに業務へとなじむことが可能となるでしょう。

設計者の指示のもと図面を作製する

「設計者」や「デザイナー」は業界へ精通した知識をもとに、完成形の図面を下書きします。下書きによって作成された図面を、正確な図面に落とし込むのがCADオペレーターの仕事です。

メインは図面の作成ですが、場合によってはCADで作成された図面データから、仕様書・説明書を作成する業務を担うこともあります。

図面には、多くの情報があります。例えば、CAD図面は縮尺・倍尺という仕組みが利用されるケースがあります。自動車のような大きな製品は等倍では、紙に収めることができません。そのため、縮尺を「1:20」に変更し図面を作成することによって20分の1サイズで図面を完成させることができます。

この原理を利用することで、サイズが記載されていない部分の長さをもとめることもできるため、寸法情報を求め、仕様書を作成することも可能になります。

設計者からの指示通りに図面を修正する

既に作成された図面に誤りがあった時、仕様の変更があった時には図面を修正する必要があります。「図面」と一言でいっても、図面には「平面図」、「立面図」、「断面図」、「展開図」など複数の種類があります。

さまざまな種類の図面が存在する中、図面修正が発生した場合に複数の種類の図面を修正しなければいけないケースがあります。修正対象の図面、全てを設計者が担当するのは、業務量的に困難を極めます。そこで、CADオペレーターが設計者より指示を受け、修正を巻き取り実施します。

CADオペレーターの平均年収

CADオペレーターの仕事をすることで、どれくらにの年収を得られるのでしょうか。CADオペレーターの収入は、企業によって大きく変わります。平均年収の目安やその特徴・傾向についてみていきましょう。

CADオペレーターの平均年収は約331万円

CADオペレータの平均年収は、転職会議*のデータを参照すると約331万円となります。年代を重ねるごとに年収は高くなっており、40代の場合は平均406万円です。

勤める企業や依頼主によって年収に大きな差があるため、全体の平均は低い傾向がみられます。しかし、CADオペレーターの仕事の中でも条件によっては高い年収を得ることができるため、案件を選ぶ際は条件について要確認が必要です。

CADを使用した図面作成の仕事の獲得方法

CADを使用した図面作成の仕事を獲得するための3つの方法をご紹介します。どの方法を選択するかによって、お仕事獲得の成功率・かかる期間・年収などが変わります。

現段階での自分自身のCADを利用した業務経験、業務は在宅で実施するか、出社して実施するか、どれくらいの年収が必要かなどを考慮したうえで、自分自身にあった方法を選択しましょう。

企業のHPから案件募集を探す

大手企業を狙いたい場合は、直接企業のホームページにアクセスし、そこから応募するという方法を選択することができます。各企業のホームページには大抵、求人用のページが用意されています。

その求人ページを通して応募することで、高年収を狙うことができる大手企業であっても、CADオペレーターとして働くことができる可能性がうまれます。

この方法は、高年収の企業を直接狙うことができるというメリットはありますが、反対に経験者であることや、CADオペレーターとして活躍した実績をもっていることが、応募条件となっているケースがあるため、初心者・未経験者にとっては厳しい方法というデメリットがあります。

ITに特化したエージェントを活用する

エージェントを活用した仕事探しは、一般的には公開されていない非公開求人にも申し込みが可能、プロに転職先の相談を行うことができるといったメリットがあります。

相談が行えるので、初心者・未経験者でもCADオペレーターの仕事をみつけることができる可能性が高くなります。

また、企業と応募者のやり取りを仲介してくれるので、スケジュール管理・日程調整、必要事項の連絡をスムーズに実施してもらえるというメリットもあります。登録するだけであれば無料のところが大多数ですので、一度登録してみるのも有効な方法と言えます。

求人サイトを利用する

「Indeed (インディード)」や「タウンワーク」、「求人ボックス」などの求人サイトから、自分自身で仕事を探すというのも一つの方法です。中には、在宅ワークで検索可能なサイトもあるため、自分自身の求める雇用形態を選択しやすいといったメリットがあります。

しかし、エージェントを利用するときのように企業との間に入って調整を行ってくれるサポーターの存在がいるわけではないため、自分のスキルに見合った企業を自分自身で選択する必要があります。

【在宅CADオペレーター向け】案件獲得のおすすめサイト

ここでは、初心者・未経験者にも優しい案件獲得サイトを紹介します。各サイトの特徴を理解しご自身にあったサービスを選択することが自宅CADオペレーターへの道を目指すうえで大切な一歩となります。

将来的に、経験や知識・技術を身に付け、自分自身が望む働き方を実現するための事前準備を実施するという意味でも、最初の一歩目は自分と相性がいい案件獲得サイトを見極め選択しましょう。

CADオペレーター向けの案件多数「IT求人ナビ」

IT求人ナビでは、数多くのCADを使用した案件が紹介されています。IT業界の専門エージェントとして13年の実績があるため、利用者にとっても最適な求人案件を紹介してくれます。また、キャリアコンサルティングサービスにより、キャリアコーディネーターによる、「求職者の経歴」、「業界の動向」を踏まえたアドバイスを受けることが出来ます。

他にも、登録後にオンライン無料カウンセリングを行えるのも魅力のひとつです。本格的に利用するか、まだ決め切れていないという場合でも、職業選択のプロから、カウンセリングによるアドバイスをもらえるというメリットを活用するのは、有効な手段のうちの一つと言えるでしょう。

タイミングによっては高額案件も「クラウドテック」

「フルリモート案件」から、「一部リモート」、「常駐」と複数の働き方の案件をそろえているのが特徴です。また、週5の案件に限らず、週4、3での稼働案件も取りそろっており、「自由な働き方」に趣を置いていることが、クラウドテックの強みです。

フリーランスの方が安心して案件を探せるように、「フリーランスキャリアアドバイザー」が自分自身にあった企業を選択してくれます。多くの労力を費やす、「自分自身にあった働き方」を探すという部分において、アドバイザーからのサポートを受けることができるのは大きな魅力です。

まとめ

CADオペレーターという職種は、さまざまな業界でCADによる図面作成が行われていることから、需要が多くあり案件を仕事の獲得がしやすいというメリットがあります。

仕事の性質上、自宅からの在宅勤務案件が多く用意されているため、リモートワークの需要が高まる現代社会にもマッチしており、必要なスキルを身に付けることで「自由な働き方」実現しやすいのも1つのメリットです。

加えて、数多くの案件獲得サービスも用意されているため、ご紹介した情報を元に、自身にあった案件を探していただければ幸いです。