近年、多様な働き方が認められてきて「在宅ワーク」という言葉も普及してきました。多岐にわたる在宅ワークの中で、「シール貼り」は昔から良く知られている人気の仕事ではないでしょうか。

よく聞く「シール貼り」の募集はどこで多くの掲載があるかご存知ですか。また在宅ワークでシール貼りをする上で注意しなければいけないこととは何でしょう。

この記事では在宅ワークでのシール貼り募集の探し方や知っておきたいポイントについて解説していきます。

シール貼りの仕事内容とは

一言にシール貼りといってもさまざまなタイプの仕事があり、また働く環境も変わってきます。シール貼りで働く場所は大きく2つに分けられ、「在宅ワーク」か「事務所や物流センター」での仕事です。在宅ワークと事務所や物流センターに行く仕事の作業内容は異なってくることが多いようです。

ではシール貼りで募集されている求人ではどういった仕事があるのでしょうか。

シール貼り専門

基本的な仕事は品物にシールを貼っていくことです。シールを貼るものとしては主に以下のものがあります。

・化粧品の成分表

・バーコード

・DVDのパッケージ

・輸入菓子のラベル

・ダイレクトメールの宛名

シール貼り専門の場合は在宅ワークの仕事が多く、自宅での単純作業になります。在宅ワークだと自分のペースで仕事を進めることができ、副業でシール貼りを行っている方も多くいます。ただひたすら品物にシールを貼っていくだけの簡単作業となるため、誰でも始めやすい仕事だといえます。

仕分け+シール貼り・検品+シール貼り

事務所や物流センターでの仕事はシール貼りだけにとどまらず、仕分けや検品を行うこともあります。しかしどれも重労働ではなく、建物の中で行う作業なので冷暖房完備でイスに座った状態での仕事が多く作業環境が整っていることがほとんどです。

軽作業あり

シール貼りの求人を見ると「シール貼り・軽作業」と書かれている場合があります。事務所や物流センターでの仕事の場合、軽作業も業務内容に加わることがあります。

軽作業といっても、求人を出している会社によって軽作業の種類は異なります。たとえば、商品の箱詰めや梱包にまつわることを軽作業としている会社も少なくありません。しかし、中には軽作業と記載がありながらも、大きな荷物を運ばなければいけなかったりと常識的には軽作業には入らないようなケースもありますので注意が必要です。

在宅ワークとしてシール貼りを選ぶメリット

未経験者でもできるシール貼りの仕事は、求人広告で多くの人が探している求人の1つだといえます。コロナ渦の今、人との関わりをあまり持たずに在宅で仕事をしたいと考えている方も多いでしょう。

では、在宅ワークでのシール貼りのメリットとはどこにあるのでしょうか。

パソコンスキルや特別なスキルがなくてもよい

在宅でできる仕事を見ているとパソコンスキルが必要であったり、デザイン力やコンサルなど、既に持っているスキルを活かして働くケースが多い傾向にありますに思います。しかし、シール貼りの仕事は特別なスキルが必要ないため誰にでもできる作業です。自宅に作業できる場所さえあれば、主婦でも学生のアルバイトでも仕事ができます。

唯一必要なスキルがあるとすれば手先が器用なことでしょう。細かい品物だとピンセットを使って作業する品物があったり、見本と少しでもずれてしまうと検品不可となる可能性もあるため、手先が器用で集中力が持続する方でないと仕事を続けられないこともあります。

接客や勧誘・コミュニケーションが苦手でも問題ない

対人関係が苦手で仕事が続かないという方は、在宅でのシール貼りなら人との関わりがないため気軽に始めることができます。従業員や顧客とコミュニケーションを取る必要がないため、ストレスフリーで仕事ができるでしょう。

機材などの初期投資が必要ない

副業をして少しでもお金を稼ぎたいのに、パソコンやカメラなど初期投資が必要になると稼ぐよりも出費が多くなってしまいます。

シール貼りの在宅ワークなら、自宅で作業ができる環境さえ整えることができたら初期投資は一切かかりません。品物が自宅に届けばすぐに作業を開始することができます。

作業時間を自分で決めることができる

時間を気にせずに仕事ができることは在宅ワーク最大のメリットではないでしょうか。本業がある方でも、帰宅後の隙間時間や休日の暇な時間に作業ができます。また音楽を聞きながら、テレビを見ながらなど自分の好きな空間で作業ができることも大きなメリットです。

在宅ワークでシール貼りをすることのデメリット

在宅でシール貼りをすることは多くのメリットがありますが、デメリットがあることも考えなければいけません。では、在宅ワークでのシール貼りのデメリットにどんなものがあるのか確認していきましょう。

単純作業のため飽きやすい

在宅での仕事にはありがちですが、シール貼りはとくに単純作業で変化に乏しい作業です。誰でも始められてコツもすぐにつかめる半面、飽きやすいというデメリットがあります。可能であれば作業する場所を変えてみたり、シールを貼る品物を変えたり何かアクションを起こして変化をつけたほうがいいでしょう。

またルーティンワークが苦手な人には不向きな仕事といえるでしょう。

十分な報酬を得るには数をこなす必要がある

在宅ワークでのシール貼りは単価が安いという大きなデメリットがあります。単価1枚0.5円のシールを1時間で500枚貼れたとしても250円にしかなりません。初心者が十分な報酬を得るには相当な数をこなさなければいけないことがわかります。

在宅ワークではなく、事務所や物流センターでの仕事の方が報酬は多くもらえるので在宅ワークと限らずシール貼りをやりたい人は事務所などに行って働いたほうが報酬はいいようです。

納期の厳守・ノルマを課す会社もある

好きな時間に働けることは大きなメリットです。ですが会社によっては納期期限を設けていたり、ノルマがある会社もあります。自分のペースで作業していると納期に合わないことも起こりうるかもしれません。

納期に間に合わなかった場合は、次の仕事がまわってこなかったりその場で契約打ち切りとなることもあります。納期前日に徹夜して本業に支障が出ることのないように自分のスケジュール管理をしっかり行わなければいけません。

在宅ワークとしてシール貼りをするときの注意点

求人では常に多くのシール貼りの広告がでています。しかし在宅ワークでシール貼りをやりたいと思っても、募集をする前に確認や注意しなければいけないことがいくつかあります。では、どういったことに注意してシール貼りの募集を見ていけばいいのでしょうか。

納品の方法を確認する(車or郵送で、その際の送料の負担などの有無)

在宅ワークでシール貼りを行う場合、まずシールを貼る品物を納品しなければいけません。納品方法としては自ら車を出して事務所に取りに行くケースと自宅に郵送されるケースがあります。

ほとんどの会社が事務所に品物を取りに行く方法をとっています。というのもシール貼りの仕事の単価自体が安いため、郵送費に何千円もかけていると赤字になってしまうからです。車の有無、また事務所はおおむね平日しか営業していないため平日に品物を取りに行く時間があるかなどを考えなければいけません。

また、品物を取りに行くときのガソリン代は誰が払うのかも合わせて確認しておくべきでしょう。

作業スペースが十分にあるか確認する

シール貼りの品物の納品はだいたい段ボール数箱単位で受け取ることがほとんどです。自宅にその段ボールを置くスペースを確保しなければいけません。それにプラスして作業スペースや出来上がった品物を置くスペース、未完成の品物を置くスペースが自宅にあるかを確認しましょう。

また大前提として品物を汚してはいけません。小さな子どもやペットがいる家では、品物を傷つけないように保管できるスペースがあるかも確認が必要です。

在宅ワークのシール貼り報酬はどのくらいもらえる?

誰でもできる在宅でのシール貼りの仕事は、未経験者歓迎ということもあり人気の在宅ワークです。では初心者がシール貼りを行った場合、報酬はどのくらいもらえるのでしょうか。また、事務所でのシール貼りとは報酬の違いがあるのでしょうか。

在宅でシール貼りをすると「出来高制」

在宅ワークでシール貼りをする場合の給料形態は「出来高制」を取っている会社がほとんどです。数をこなせばそれだけの報酬が受け取れる仕組みになっています。

しかしシールを1枚貼った値段は0.2円~1円です。1枚1円で考えたとして1時間で1000枚貼って1000円の報酬がもらえます。1時間に1000枚貼ることは熟練のプロでもなかなか難しいようで、初心者だと残念ながら地域の最低賃金に満たないこともあるようです。

事業所や物流センターでシール貼りをすると「時給制」

事務所や物流センターでの仕事の場合は「時給制」を採用している会社がほとんどです。時給は会社にもよりますが800円~1,000円の会社が多く、在宅ワークに比べて給料が高くなります。

事務所や物流センターの作業は軽作業を含む仕事が多いようです。なかには高時給な求人もありますが、それはシール貼りだけではなく、その他に重労働も含まれている可能性もあるので注意が必要です。

在宅ワーク向けシール貼りの募集の探し方のコツ

コロナ渦の今、多くの人が在宅ワークでの仕事を探しているのではないでしょうか。シール貼りの仕事も気軽に始められることから人気の仕事のひとつです。では、どういった方法を用いて探せば多くの求人を見つけることができるのでしょうか。シール貼りの募集の探し方について解説します。

3月から4月のかけて募集が増える

1年の中で比較的募集が多く出ているのが3月から4月にかけてです。この時期は引っ越しや企業の移転などが増える時期で買い物需要が高まります。また、新生活を始める方も多いので生活用品を買い揃える時期にも重なるため、品物が売れることでその分シール貼りのお仕事も増える傾向にあるようです。

春の時期以外にも夏の贈り物の時期や、冬のクリスマス商戦など季節のイベントではシールを貼らなければいけない品物が多くあり、募集も増えてくるためその都度求人を見てみましょう。

主婦向けの在宅ワーク求人サイトを確認

シール貼りをする多くが主婦層なため求人も主婦向けの求人サイトに募集が多く掲載される傾向にあります。主婦をターゲットにしているサイトではありますが、学生や男性など誰でも主婦向け求人サイトから募集できるので、1度見てみることをおすすめします。

またハローワークの求人や新聞折り込みなどさまざまな場所から募集しているので、一辺倒な方法から探すのではなく、幅広く求人を見てみるといいでしょう。

単発や1日のみの募集が多い

多くの方は長期的な在宅ワークのシール貼りを探しているかと思いますが、求人サイトの募集を見てみると、短期募集や1日のみの募集が多いことに気づかされます。その都度違う会社で仕事すると少しずつ作業内容が変わったりと苦労することもありますが、仕事がなければお金を稼ぐこともできません。

また、仕事内容が評価されればそのまま継続ということもあるので、長期募集だけにこだわらず、単発の募集などにもアンテナを張っておくと仕事も見つかりやすくなるでしょう。

在宅ワーク向けシール貼りの案件を見つけるなら

ここでは在宅ワークでのシール貼りの求人探しにおすすめのサイトを3つ紹介します。

・会員数 100 万人以上日本最大級クラウドソーシング【クラウディア】

多岐にわたる案件を扱っているクラウドソーシングのサイトです。ネット上ですべてやりとりできるので、面接に行ったり無駄足を踏むことはありません。取り扱う案件が多いためきっと自分に合った案件を見つけることができるでしょう。

・地域や雇用形態に関係なく探せる【求人ボックス】

ネットでの求人サイトは首都圏を中心とした募集が多いですが、求人ボックスなら全国各地から募集があります。地方都市にお住まいの方でインターネットから求人を探している方は求人ボックスから探してみるのもいいでしょう。

公式サイト

・主婦が働きやすい会社が揃う【ママワークス】

その名の通り働くママたちの求人サイトで、主婦たちが働きやすい環境を整えてくれた会社が集っています。主婦に特化したサイトではありますが、必ずしも主婦だけが応募できるというわけではないので、どんな方もサイトを訪れ仕事を探すことができます。

公式サイト

まとめ

シール貼りには「在宅ワーク」と「事務所や物流センター」での仕事と2つに分けられます。在宅ワークだと主にシール貼りの作業のみを行い、事務所や物流センターでの仕事はシール貼りにプラスして軽作業が加わることが多くなります。

在宅ワークのシール貼りは、簡単な単純作業で誰でもすぐに始められて好きな時間に作業ができる半面、単価が安くメリハリを持って作業を行わないと納期に間に合わず契約打ち切りになることもあるので、スケジュール管理をしっかり行わなければいけません。

また自宅に十分な作業スペースがあり、品物が納品されるときは自ら取りに行かなければいけないのか、もしくは郵送で送ってもらえるのかも確認が必要です。

スキルを必要としないので、やりたいと思ったその時に仕事ができるのがシール貼りです。求人サイトには多くのシール貼りの募集が出ています。思い立った時がやり時です。是非求人サイトを訪問してみてください。