【山下 奈津子(やました なつこ)さんのプロフィール】

フリーランスでWEBデザイナーとしてご活躍。
お子様の出産とコロナをきっかけに、仕事と子育てを両立させる為の働き方を考える。
独学でWEB制作を勉強し、2021年から本格的に事業として始める。

これまでの私

「やりたいこと」より「いかに子育てして働けるか?」が仕事選びの基準に

ーー山下さんの今のご職業をお聞かせください。

フリーランスでWEBデザイナーをしています。
WEBだとHP制作やランディングページの制作、印刷物だと名刺やチラシ、ポスターの制作を行っています。

ーーいつからWEB制作のお仕事を始められたのでしょうか。

2020年の11月から仕事になってきてちょこちょこと始めて、子供を保育園に通わせる為にも屋号を取得して、本格的に事業として始めたのは2021年1月からです。

ーーWEB制作を始められたきっかけは何だったのでしょうか。

2019年の11月に4人目の子供を出産したことがきっかけですね。
それまではホテルでパートとして働いていましたが、出産の為育休をいただいていました。
5~6月に復帰する予定だったのですが、ホテルはコロナの影響を大きく受けた業界でもあったので、11月まで延期になってしまいました。
時間が出来たので、子供が4人いながら出来る働き方を考え模索することにしました。

ーーお子様が生まれたことによって仕事選びの基準は変わりましたか。

やっぱり変わりましたね。

独身時代はウエディングプランナーとして結婚式場で働いていて、凄く好きな仕事だったので続けていたかったのですが、打合せが夜まで続くこともあって子育てとの両立は厳しいと思い退職しました。
3人目の子育てが落ち着いてパートを探し始めた時は、自分がやりたい仕事というよりは、いかに子育てしながら働けるか?を軸に仕事を探していましたね。
今は自分のやりたい仕事だし、子育ても出来るしで、理想だった生活が送れています。

ーーWEB制作に対する興味以前からあったのでしょうか。

デザインは前々から好きでしたが、どちらかと言うと、在宅で出来る仕事ってなんだろう?在宅だけでしっかり働くとしたら月いくら欲しいか?から逆算して今のライフスタイルにたどり着きました。

あとは初期投資が少ないことも決め手の1つになりました。
カメラが好きだったので、カメラマンも考えたのですが、機材代等がかなりかかってしまって。
WEB制作だったら、自分とパソコン1台で始めることが出来るのも、魅力的でしたね。

ーーWEB制作は独学で勉強されたのでしょうか。

自分で勉強しました。
制作会社に依頼していただくようになってからは、色々聞きながら勉強との並行で仕事させていただいています。
家計を預かっている身でもあるので、スクールに通ったのに自分に合わなかったら怖いなと思って独学を選択しました。

ーーお仕事はどういった繋がりから依頼を受けることが多いですか。

自分から営業するのではなく、知人に紹介してもらっています。
初めてのクライアント様も紹介からでした。
今は、既にご縁があった制作会社さんから、お仕事が出来たタイミングで声をかけていただいています。
フリーランスで働くうえで、クライアント様との信頼関係の構築は最も重要なことだと思います。
あとは、家族がいることを理解していただいているので、子育てに協力的なことも有難いです。
子供が寝たあとに打合せを入れてもらったりすることもあります。
仕事の忙しさに差が出てしまう不安定さがあるので、今後ともお付き合いのあるクライアント様を増やしていきたいです。

子供達と向き合う時間が増えた

ーー以前と今の働き方で大きく変わった部分はどこですか。

自分のスケジュールで動けるようになったところです。
ホテルでの仕事は週4日のパートだったのですが、1年半働いてシフト通りに働けたのは3か月間だけで。
誰かの穴を急遽埋めたり、逆に急にお休みしてしまうこともありました。
今は通勤時間も家事に当てることが出来るようになりましたし、子供と過ごす時間が以前に比べるととても増えました。

家事に関してお話すると、パートの頃は1週間掃除機かけてない、とかザラにありました…(笑)
今は毎日掃除機かけれるようになりましたし、お昼の時間に買い物が出来るようになって、家事が出来る余裕が生まれました。
子供達に対しても、しっかり対話する時間が作れるようになったと思います。
仕事していることを理解してくれて、毎日学童とお預かり保育に行ってくれてるのですが、
時々疲れちゃって、今日は家に帰っても良い?と聞いてくる日もあります。
以前だと、ママは仕事だから、と突き放してしまっていましたが、今はそんな気持ちにも寄り添いながら対応できるようになったので、子供達の精神も安定してきたように思いますね。
やりたい仕事があっても、寝た後やればいっかって思ってます(笑)
選択肢を与えられるようになって良かったですね。

どちらの自分も大切に

ーーママの自分と、仕事をしている自分。違う部分はありますか。

どこか違う気がします。
毎日にぎやかではあるけれど、子育てをしている時はどこか孤立している感覚がありました。
子育ては成果としてすぐには出ないし、認められることが少ないです。
けど仕事をすることで、子育てでは感じられなかった承認欲求が満たされる瞬間があって。
ママである自分も、仕事をしている自分も、どちらも大切にしていきたいです。
仕事がやりがいだった方ほど、子育てをしているとアイデンティティが見えなくなってしまうことがあると思っています。
私も開業したときに、周りのママさん達に「そういうの見つけられていいな」「行動力がほしい」と言われましたが、一歩踏み出しただけで特別なことなんて何もしてないんです。

きっと以前の私のように、働き方について悩んでいる方はたくさんいらっしゃると思うので、こういった働き方はどんどん広めていきたいです。

好きな場所を、働く場所に

やりたい時間にやりたい仕事を

ーーワーケーションをされたきっかけは何だったのでしょうか。

主人の誕生日にいつも遠出をするのですが、コロナの影響もあったので、近場のハウステンボスにしようとなったのが経緯です。
仕事をしに行ったというより、夜仕事が入った感じですね。
一日ハウステンボスで遊んで、子供達が寝たあとに仕事しました。
年パスも持っているので、普段も気分転換に行ったりしています。
季節ごとによって景色も変わりますし、雰囲気も良いのでテンションが上がります(笑)

ホテルのラウンジもよく利用しますね。

ーー他にはどういった場所でお仕事されることが多いですか。

基本的には自宅ですが、カフェに行くこともあります。
主人が夜遅くに帰ってくるので、ご飯を食べている横でぽちぽち仕事しています(笑)
在宅勤務に変えてから、作業効率は格段に上がりました。
やりたい時間にやりたい仕事を組み込めることが、仕事面でのメリットだと思っています。

ーー子育てと在宅勤務のバランスの取り方で気を付けていることはありますか。

土日は仕事をしないことと、基本的に子供達の前ではパソコンを開かないことです。
平日の昼間は子供達が家にいないので、その間は仕事時間を確保しています。
けどどうしても行事や参観日、保護者の打合せが入ってきてしまうので、平日みっちり仕事が出来ることは少ないですね。
そういった時は、夜子供達が寝たあとにこっそり仕事してます(笑)

最近はお兄ちゃん達が宿題している時に、隣で一緒に仕事する事もありますね。
一番下の子はパソコンを開くだけでわちゃわちゃしてしまうので出来ませんが(笑)
宿題を見る時間が出来たことで、勉強を教える機会も増え、子供の成長を間近に見れるようになりました。

これからの私

WEBデザイナーでありママである私が出来ること

ーー山下さんの今後のビジョンをお聞かせください。

WEBデザイナーとしては、案件獲得が今後の課題です。
制作会社も1つに頼りすぎても良くないと思っているので、幅を広げていきたいです。
働くママとしては、知識、技術面を勉強して、お仕事に悩んでいるママ達に、こういう働き方がありますよ、といった提案やコミュニティを作っていければいいとも考えています。

ーー最後に読者の方々にメッセージをお願いします!

一歩踏み出すだけで、環境も世界も変わります。

悩んでいるのであれば、情報を見極めながら一歩踏み出してほしいです。
コロナでリモートワークの環境が整ったこともあるので、どこにいてもお仕事ができるようになりました。
意外とフリーランスはリスクが少ないし、始めるのは簡単です。

あまり怖がらずに、嫌だったらやめればいいの気持ちで始めてみてください!

山下さん、貴重なお話ありがとうございました!