フリーランスという働き方に憧れを抱いているけれど、スキルなしでもできるものなのか知りたいと思っている方も多いでしょう。スキルがない状態でも働くことは可能ですが、それなりの覚悟が必要です。ここではスキルなしでもチャレンジできる仕事や必要となる能力をご紹介していきます。フリーランスで仕事をしたいと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
目次
スキルなしでもフリーランスとして仕事はできる
簡単なことではありませんが、スキルがなくてもフリーランスとして仕事をすることは可能です。今は簡単に仕事を探せる時代です。また、在宅で仕事をしていきたいという願いも叶いやすいです。
とはいえ、誰でも簡単にできるというわけではありません。どんなことに注意しながら仕事をしていけばよいのかを確認しておきましょう。
継続して仕事を得ていくことは容易ではない
詳細は後述しますが、クラウドソーシングを活用することで簡単に仕事を探せるようになりました。しかし、継続して仕事を得ていくことは簡単なことではありません。
スキルがない状態から始めたとしても、仕事や学習を通してスキルアップしていかなくてはいけません。よい仕事をしなければ、仕事を続けていくことはできないのです。
常に仕事がある状態にするのは、それ相応の努力が必要です。
生活スタイルの見直しが必要なことも
フリーランスで仕事をしていくとなると、始めから希望する金額を稼ぐのは難しいでしょう。会社員時代にしていたような暮らしを続けることはできないかもしれません。
・住んでいる家を都心から地方へと移動しなければならない
・毎週友人と食事に出かけていたことを月1回程度に減らさなければいけない
・デート代を減らさなければいけない
何かを我慢しなくてはいけないことも出てきます。会社員時代と同じくらいに稼げるようになるには、少し時間がかかるかもしれないと思っておいた方がいいでしょう。
スキルなしでフリーランスになるのが難しい3つの理由
スキルがない状態でフリーランスとして仕事をしていくのは、とても難しいです。難しいといわれる理由には、3つのことが挙げられるため確認しておいてください。
①即戦力が期待されるため仕事を得にくい
仕事を得るために営業をすることになりますが、クライアントが欲しいと思っている人材は即戦力がある人です。スキル・経験がある人材を求めているため、スキルなしの状態では仕事を得るのが難しくなります。
例えば、WEBデザインを仕事をしたことがある人材と、WEBデザインについて勉強し始めたばかりの人材では、多くのくクライアントがWEBデザインの仕事の実績を持つ人を選択することが予想できるでしょう。
もちろんスキルがない状態の初心者と仕事をしてくれるケースもありますが、その多くが安価な報酬での依頼となります。
スキルがないうえに、実績が何もない状態では、いくら営業をしたとしても仕事を得ることや稼いでいくことは難しいといえるでしょう。
②事務処理やトラブルなど自分で解決する必要がある
フリーランスで活動していくとなると、あらゆることを自分で解決していかなくてはいけません。例えば、仕事をするうえでの契約書、請求書なども自分で用意する必要がありますし、未払いなどのトラブルに巻き込まれてしまうことも考えられます。
会社に所属しているときと違い、どんなトラブルに見舞われたとしても自分で解決に向けて動いていくしかありません。
前職と同じ仕事内容でフリーランスとして活動していくのであれば、今までのお付き合いがあった人に助けてもらえるかもしれません。しかし、スキルがない状態で新しいことを始めようとするのなら、全てのことを自分で解決していくための覚悟も必要になるでしょう。
③未経験者向けの仕事は単価が低いことが多い
先述していますが、多くのクライアントが即戦力のある人を求めています。そのため、スキルがない状態では仕事が得られたとしても、単価が低くなることを覚悟しなくてはいけません。
単価が低いということは、数をこなさなくてはいけません。とはいえ、初心者に仕事を回してくれる人はそう多くないため、たくさんの仕事を得るのは難しいといえるでしょう。
貯金もない状態でスキルなしのフリーランスになってしまうと、生活していくことが想像以上に大変になってしまいます。ある程度の貯金と営業先は確保しておいた方がいいでしょう。
スキルなしからでも始められるおすすめの仕事3選
スキルなしでフリーランスとして活動していくことは難しいと紹介しましたが、初心者でも始めやすい仕事も存在しています。ここでは、スキルなしでも始められる仕事を3つ紹介します。
スキルなしでも始められるとはいえ、常に勉強をしてく気持ちが大切ですし、始めのうちは低い報酬で仕事をこなす必要があります。それでもフリーランスで仕事がしたいという思いが強いのであれば、仕事内容を確認してみてください。
未経験からでも始めやすい案件が多いWEBライティング
未経験者でも仕事を得られやすいのがWEBライターです。今は多くの人がインターネットでさまざまな情報を得る時代です。そのため、多くのサイト運営者がライターを求めているのです。
ライティングの勉強も必要ですが、パソコンがあれば始められる仕事です。また、パソコンさえあれば初期費用なしで始められます。自宅でできる仕事でもあるので、今の時代にぴったりともいえるでしょう。
パソコン1つで始められるブロガー・アフィリエイター
WEBライターと似ているのですが、自分でブログやサイトを作って運営していくブロガーやアフィリエイターも始めやすい仕事のひとつです。クリック広告のグーグルアドセンスや、アフィリエイトで収入を得ます。
自分の好きなことや得意なことを活かすこともできるので、まずばブログを始めるという選択もあるでしょう。しかし、稼げるようになるには時間がかかることが予想されます。ブログやサイト運営のみでフリーランスとして仕事をしていくのは大変かもしれません。
オークションサイトやフリマアプリを活用できるせどり
せどりとは、安く仕入れた商品を高く売って差額で利益を得ることを指します。今や多くの人が活用している「ヤフオク」や「メルカリ」、「ラクマ」などのオークションサイトやフリマアプリを活用してせどりを行なう人も増えています。
せどりと聞くと古本の転売をイメージする方もいるかもしれませんが、最近では古本以外の商品にもせどりをいう言葉が使われるようになりました。
せどりは先に紹介した2つの仕事と同様に自宅で始められるうえ、隙間時間に仕事ができるメリットがあります。しかし、在庫を抱えてしまう可能性があるというデメリットもあるので注意して始めてください。
スキルなしの人がフリーランスで仕事を得る3つの方法
スキルなしで始められる仕事をご紹介しましたが、実際に仕事を得るためにはどのようにすればいいのかを解説していきます。
①クラウドソーシングを活用する
一番簡単に仕事を探せるのが、クラウドソーシングです。クラウドソーシングとは、インターネットを利用して不特定多数の人に業務を発注したり、受注者の募集を行うことを指します。クラウドソーシングで、WEBライターの仕事を探すことも可能です。
今はたくさんのクラウドソーシングサイトが存在しています。その中から3つご紹介します。それぞれ特徴が異なるので、案件を探しやすいサイトや希望する仕事の募集が多いサイトを確認して、実際に仕事を探してみてください。
・案件が多いクラウドワークス
クラウドソーシングといえば「クラウドワークス」を思い浮かべる人が多いかもしれません。クラウドワークスは日本最大のクラウドソーシングです。まずは、クラウドワークスに登録して仕事を探してみてはいかがでしょうか。
WEBライティングをはじめ、ホームページ制作、デザイン、翻訳など仕事の種類は豊富です。気軽にできるタスク形式の仕事もあるので、初心者でもはじめやすいのも魅力。タスク形式の仕事と20万円以下の仕事のシステム手数料は20%です。
手数料が高いを感じてしまうかもしれませんが、未払いを防ぐこともできるうえ、利用者が多いことから仕事が探しやすいメリットがあります。
・会員数100万人以上のクラウディア
会員数100万人以上を誇るクラウドソーシングが「クラウディア」です。会員登録は無料で5万円以下の仕事の場合のシステム手数料は15%です。
軽作業やタスク業務から、ライティング、デザイン制作、システム開発、ホームページ作成などの仕事の受注が可能。時間に対して報酬を支払われる時間制方式も採用しています。
会員登録は無料なので、仕事を探す意味も込めて一度登録してみるのがおすすめです。
・手数料が安価なのが魅力の_ist
ほかのクラウドソーシングに比べて、安価なシステム手数料が特徴の「_ist」。20万円以下の仕事でのシステム手数料は10%です。キャンペーン期間中には4%のシステム手数料で仕事を得ることができる場合もあります。
システム開発やホームページ制作、ライティング、デザインなどのクリエイティブな仕事を探すことが可能です。会員登録は無料でできるので、フリーランスで仕事をしようと考えているのなら、登録して損はありません。
②今までの人脈を活用して営業する
今の仕事、もしくは前職と同様の仕事内容をフリーランスで行なう場合は、今まで得た人脈を利用して営業をしていきましょう。自分や自分の作品を売り、仕事を得ていきます。
この場合、フリーランスになる前から営業をしていくのがおすすめです。「来月からフリーになるため、仕事を回してください!」と伝えておくといいでしょう。勤め先とトラブルにならないように営業するように注意してください。
③SNSを利用する
今はSNSでも仕事を探せる時代です。例えばWEBライティングの仕事を探している場合は、WEBサイトの運営者さんや編集者さんをフォローしておきましょう。ライターを募集するツイートが流れてくることがあります。
また、ハッシュタグで仕事を探すのもよいでしょう。SNS上のやり取りは不安もあるかもしれませんが、契約書を事前に用意しておくとスムーズに取引できるでしょう。
スキルなしでフリーランスになる人が身につけておきたい6つの能力
スキルなしでフリーランスとして仕事をしていくのは、簡単なことではないと説明しました。しかし、スキルなしで仕事ができないというわけではありません。
そこで、スキルなしでフリーランスとして仕事をしていくうえで、身につけておきたい能力についても紹介します。1人で仕事をこなしていくうえで必要な能力になってくるので、これから紹介する6つのことを鍛えていった方がいいでしょう。
①業務全体を担うための自己管理能力が必要
フリーランスで仕事をしていくということは、1人で全ての業務をこなす必要があります。ただ単に報酬を得られる仕事をすればいいというわけではありません。経理業務や営業も含まれます。
これらをこなす能力とともに、スケジュールを組む力も必要になってくるでしょう。つまり、自分を管理していかなくてはいけないのです。
自己管理能力がないと、フリーランスで仕事をしていくのは難しいです。自分だけでなく、クライアントに迷惑をかけてしまう可能性があります。クライアントに迷惑をかけることが続いてしまうと、仕事を打ち切られてしまうでしょう。
②仕事を得るためには営業力が大事
仕事を得るためには、営業力も必要です。ただ単に「仕事をください」と伝えても、仕事を得るのは難しいです。「私はこのような能力を持っているため、期待に応える仕事をこなします」としっかりと営業していく必要があるでしょう。
③コミュニケーション能力や交渉力も欠かせない
営業力が大切だと説明しましたが、同時にコミュニケーション能力も必要となってきます。在宅で仕事をするとしても、人と人との繋がりが大切です。うまくコミュニケーションがとれないと、次の仕事に繋がらないおそれが出てきます。
他人とのお付き合いが苦手だとしても、仕事と割り切りしっかりとコミュニケーションをとっていくようにしましょう。
④常にアンテナを張って情報収集をしよう
フリーランスとして1人で仕事をしていると、殻に閉じこもってしまいがちです。しかし、常にアンテナを張って情報を得ることも大切です。同じように仕事をする人とのコミュニティに参加したり、SNSで情報を得たりするのもいいでしょう。
最新の情報を常に得られるように、アンテナを張っておきましょう。
⑤スキルアップのための勉強を惜しまない
スキルアップのための勉強も必要です。日々仕事に追われがちですが、自分のレベルを上げて、よりよい仕事をするためにも、勉強をする時間を確保しましょう。
⑥生活や活動のためには貯金も大事
フリーランスで仕事をすると聞くと華々しい印象を受ける方もいるかもしれませんが、生活をしていくためにはある程度稼がなければいけません。スキルなしでフリーランスとして仕事を始める場合は、すぐに希望とする報酬を得るのは難しいです。
まずは貯金をして、稼ぎが少ない時期でも生活できるように準備をしておいた方がいいでしょう。
まずはクラウドソーシングで自分にできる仕事を探してみよう
フリーランスとして仕事をしていくための方法を解説しましたが、まずはクラウドソーシングを活用して仕事を探してみましょう。悩むのはそれからです。
スキルがなくてもできる仕事があるのか、希望とする内容の仕事があるのか、いくつかのクラウドソーシングを活用しながら探し、応募していきましょう。
最後に
スキルなしでフリーランスとして仕事をしていくのは、簡単なことではありません。しかし不可能なことではないので、頑張り次第ではスキルなしの状態からでも稼いでいくことができます。
クラウドソーシングを活用して、今の自分ができる仕事を見つけていきましょう。あわせて勉強の時間も確保し、スキルアップを目指してください。